副業ライター歴1年になりました!ますまろです。
この記事では、
- 記事執筆前にクライアントへ構成案を出すメリット
- クライアントへの構成案の出し方
をご紹介しています。
Webライターにとって、同じクライアントから継続して仕事を依頼されるのはとても名誉なこと。
「もっと良い記事を書こう!」と頑張るモチベーションにもなりますよね。
私もWebライターを1年続けてきて、少しずつ継続でお仕事をいただけることも増えてきました。
さて、継続依頼されるライターになるには、どうすれば良いのでしょう。
継続依頼されるライターは、クライアントさんにとっては「信頼できるライター」です。
信頼できるライターになるためにやるべきことはたくさんあるのですが、一番大事なのは「クライアントさんを不安にさせないこと」なのかなと考えています。
そのために私がやっていることの1つが、「構成案の提出」です。
実は私は、クライアントからキーワードや要件書などをもらったら、まずは構成案を提出するようにしています。
特に初めて取引するクライアントさんの場合は、丁寧に構成案をつくってます。
構成案って、ライターにとってはとても大切なもの。
記事を執筆する前に構成案を作るって、ライターさんにとっては当たり前かもしれません。
でも執筆前に構成案を作ってクライアントに提出しておくことで、大きなメリットがあるんですよ。
この記事では、
- 「執筆前に構成案を提出することで、なんで信頼されるライターになるの?」
- 「どんなメリットがあるの?」
といった疑問にお答えしていきます。
後半では、実際に私が提出している構成案の例もご紹介します。
「信頼されるライターになりたい!」という初心者ライターさんは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- クライアントから信頼されるライターになりたい人
- 継続依頼をもらえるライターになりたい人
- 執筆作業をスムーズに進められるライターになりたい人
執筆前に構成案をクライアントに提出する5つのメリット
構成案とは、記事のベース・骨子となるもの。
執筆前にクライアントに確認してもらうことで、次のようなメリットがあるんです。
- クライアントに安心してもらえる
- 大幅な修正を防げる
- 執筆前に気付きや疑問点を解消できる
- 執筆スピードが上がる
- コミュニケーションのきっかけになる
順番にご説明していきます。
メリット1:クライアントに安心してもらえる
クライアントさんは、初めてのライターに執筆を依頼する際、とても不安を感じています。
不安に感じる要素は、たとえば次のようなことです。
- どんな記事が上がってくるんだろう?
- 見当違いの記事が上がってきたらどうしよう?
- ちゃんと仕事してくれる人かな?
- スキルは大丈夫かな?
- 納期守ってくれる人?
- 自分の指示がちゃんと伝わっているかな?
特に初めて仕事するときは、この不安はとっても大きくなります。
だから、早い段階でクライアントさんの不安を取り除き、安心させてあげましょう。
そのためにも、執筆を始める前に構成案を提出するのはとても有効です。
執筆前の早い段階で構成案を見せてあげることで、クライアントさんは記事の方向性を確認できます。
どんな記事が上がってくるのか、早い段階でイメージできるんですね。
また、納品までなんの連絡もないと「ちゃんとやってくれるのかな、忘れてないかな…」って納品までモヤモヤしながら待つことになります。
でも構成案を出すことで、「自分の記事にちゃんと向き合ってくれてる!」と安心してもらえます。
メリット2:大幅な修正を防げる
記事の大幅な修正は、クライアントにとってもライターにとっても大きな負担です。
もし全体の書き直しが必要な修正が発生してしまったら…
貴重な時間と労力を割いて書いた記事が、水の泡となってしまうわけです。
ただ、そもそも全体の書き直しが必要な修正って、最初の時点で記事の方向性がズレてることがほとんどです。
書き始める前に構成案(骨子)を固めておけば、少なくとも「全部書き直し!」な事態は回避できます。
構成案の段階なら、多少ずれていてもダメージは少なくてすみます。
そのためにも、最初に必ず構成案を提出して確認してもらいましょう。
メリット3:執筆前に気付きや疑問点を解消できる
構成案を最初に提出するのは、ライターにとっても大きなメリットがあるんです。
書き始める前に構成案をつくることで、ライターはその記事全体の流れを考えることになります。
すると、いろんな気付きや疑問点が出てくるんですよね。
例えば次のようなことです。
- もうちょっと〇〇について詳しい情報が欲しい
- 〇〇について書く記事のはずなのに、キーワードがずれている
- 〇〇について書くには見出しが多すぎて、文字数がオーバーしてしまうかもしれない
- そもそも支給された参考URLが全然参考にならない
などなど。
執筆に影響する疑問や気付きは、早い段階でクリアしておいたほうがいいです。
これは構成を支給された場合も同様。
キーワードや参考資料など、概要をもらったら、できるだけ早く構成案を提出するのがおすすめです。
後回しにしていると、たとえばこんな悲劇が起こってしまうかもしれません…
ライターAさんは副業ライター。月曜日納期の記事で、土日の間に執筆しようとしてた。でも、いざ書き始めたら色々疑問点が出てきた。参考に送られてきたURLも信憑性に欠ける。どうしよう。書き進められない。でも土日なので、メールを送ってもクライアントは反応してくれない…
—月曜日—
スムーズに執筆するためにも、構成案を先に出しておいて、早めに疑問や気付きは解消しておいたほうがいいですね。
メリット4:執筆スピードが上がる
ライター経験が浅い人がよくやりがちなのが、いきなり記事を書き始めてしまうこと。
これはやめましょう。
構成案無しで記事を書き始めると、途中で何書いてるのかワケわかんない!って事態に陥ります。
なぜならゴールが見えてないから、書いてるうちに迷子になっちゃうんですよね。
迷子になっちゃうと、記事執筆にかかる時間も倍増。
そのわりに、出来上がった記事のクオリティはイマイチ…なんてことにもなりかねません。
記事を書き始める前に、まずは骨子となる構成案を作るクセをつけましょう。
構成案を書いてゴールを決めてから書き始めたほうが、執筆スピードはぐっと上がります。
経験が浅いライターさんでも、クライアントにお墨付きをいただいた構成案なら、安心して書き進められます。
メリット5:コミュニケーションがとりやすくなる
構成案を出すことで、必然的にコミュニケーションを取る機会が生まれます。
コミュニケーションを取る機会が増えると、ちょっとした質問や進捗報告もしやすくなります。
クライアント側は、こうした質問や連絡をきちんとしてくれるライターさんは重宝してくださいます。
万一納期の調整をお願いしなければならない事態になっても、日頃からきちんとコミュニケーションを取っていれば応じてもらいやすくなるかもしれません。
コミュニケーションのきっかけづくりのためにも、構成案は提出したほうがいいでしょう。
構成案の書き方ってどうしたらいいの?
構成案を提出するメリットをご説明したところで、次に浮かぶのは…
「じゃあどんな構成案を書いたらいいの?」ってことですよね。
クライアントさんによっては、書き始める前に構成案提出を求められる場合があります。
フォーマットなどがあればその通りに書けばいいのですが、何もない場合は迷ってしまうかもしれませんが…
構成案とは記事の骨子なので、完成形がイメージできればOKです。
構成案に必要な情報はこの5つ
構成案に書くのは、次の5つです。
- 記事の方向性・概要・ターゲット
- タイトル
- 各見出し
- 参考にする資料
- 各見出しのざっくりした内容(自分のメモ用を兼ねる・箇条書きでOK)
ポイントは、クライアントが確認しやすいように構成案を書くこと。
記事の方向性・概要・ターゲットは、キーワードのみ支給の場合は、方向性を確認するため書いたほうがいいでしょう。
クライアントから支給されている場合は、省略しても良いかと思います。でも支給された情報にひっかかりを覚えた場合は、「こういうことでいいですか?」と確認するためにも書きましょう。
そして構成案でとても大事なのが、タイトルと見出し。
全部読むのは時間を取らせてしまうますので、ぱっと見出しが分かるように工夫しておきましょう。
内容は箇条書きレベルでOK。
この時点で文章まで落とし込む必要はありません。気になるクライアントさんは見るでしょうが、時間もかかるので読んでもらえるかも微妙です。基本的には見出しを見て、全体構成を分かるようにしておけばOKです。グレーなどにしておけば、見出しと区別もつきやすくてチェックしやすいですね。
構成案はどうやって提出したらいい?
構成案を提出する方法は、いろいろありますね。
- チャットツールやメッセージに直貼り
- メモ帳(.txtファイル)
- WordやExcelなどOffice系のファイル(WPSなど含む)
- Googleドキュメントやスプレッドシートなど
クライアントのフォーマットや指定がある場合は従いましょう。
自発的に構成案を提出する場合、おすすめはGoogleドキュメントです。
URLを送付すれば見てもらえるので、クライアントンに余計なファイルをダウンロードさせずに済みます。
コメント機能なども使えるので、やりとりしやすいですよ。
私は初めてのクライアントさんの場合、取引開始時に次のように聞いています。
初めての執筆となりますので、できれば事前に構成案をご確認いただければ幸いです。
(クライアント名)さんにとっても事前に記事の方向性を共有いただけるので良いかなと思います。
可能であればGoogleドキュメントでお送りしたいのですが、よろしいでしょうか?
たいていの場合はOKと言ってもらえます。
もしGoogleドキュメントが難しい場合は、直貼りやメモ帳などで提案してみてもよいでしょう。
ただ、「忙しくて時間がないからいらない」っていうクライアントさんもいらっしゃるかもしれません。
その場合でも、最初のうちはタイトルと見出しだけは執筆前に送って、「こうしますね」と言質を残してから執筆したほうがいいでしょう。
ここであまりにズレていれば連絡してもらえるでしょうし、納品後にひっくり返った場合でも費用や納期調整などの交渉材料になります。
構成に関して後出し要求が多いクライアントさんへのけん制にもなりますよ。
型をきっちり指定されている案件は構成案不要かも
案件によっては、構成案の型を指定される場合もあります。
経験上多いのは、口コミやレビューをまとめる記事です。
たとえば映画やドラマを紹介するブログの記事執筆だと、作品が変わっても記事の流れが固定化されています。
ある程度書く内容が決まっているので、クライアントさんも上がってくる記事のイメージはだいたいできています。
構成案を出す理由は、あくまでクライアントさんに安心してもらうため。
そして記事の方向性を握っておくためです。
方向性が決まっている記事に、無理に構成案を書く必要はありません。
よって、この場合は無理に構成案を出さず、そのままリサーチに入っても良いでしょう。
内容によって「こんな見出しがあっても面白いのでは?」てのがあったら、途中で相談すればOKです。
構成案サンプル/この記事の構成案メモ公開します
実際に、私が提出している構成案のようなものをこの記事をベースに紹介します。
【記事の概要】
■ターゲット ■この記事で書いてること ■この記事はこんな人におすすめ |
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<h1>記事執筆前に構成案をクライアントに提出するメリットとは?</h1>
-導入文- <h2>クライアントに構成案を提出するメリット5つとは?</h2> -リード文-
<h2>クライアントに提出する構成案の書き方とは?</h2> -リード文-
<h2>まとめ</h2> |
かなりざっくりですが、記事全体の流れは見える内容になっていると思います。
見出しとそうでないところは色や太さを変えるなどして、構成を見やすくしています。
このレベルまで最初にやっておけば、クライアントに質問したい内容も洗い出せますよ。
特にまだ経験の浅い方や、初めてのクライアントと取引する際は、この時点でクライアントに一度確認いただいておくのがおすすめです。丁寧なクライアントであれば、フィードバックや参考資料などもいただけるかもしれません。
「この表を作らなきゃ!」と思うとしんどいですが、リサーチの間に見つけた情報を箇条書きしていくイメージでやると速いです。
ここまでやっておけば、あとは見出しの間を埋めるように記事を書いていくので、執筆時間も短縮できます。
ちなみに、構成案から最終納品記事の内容は、多少変わってもOKです。
執筆中に「こうしたほうがいいのでは?」って思いつくこともよくある話。
都度相談してもいいし、納品の際に「〇〇と思ったから、こうしました」と伝えれば大丈夫です。
まとめ
継続して仕事をもらうには、安心して仕事を依頼してもらえるライターになりましょう。
クライアントさんの不安を解消してあげられるライターになれば、おのずと継続はみえてきます。
特に初めてのクライアントと仕事をする際は、記事の出来上がりをイメージしてもらえるように最初に構成案を提出するのはとっても有効です。
執筆前に構成案を作るのは、ライターにとっても大きなメリットがあります。
ぜひ実践してみてくださいね。